成長率は0.5%に鈍化
これらの数字は、フランスのギャンブル規制当局であるAutorité nationale des jeux(ANJ)が10月15日に公表した2026年上半期のレポートによるものだ。プレイヤーの賭け金から賞金額を差し引いた粗収益は、56億6000万ユーロに達した。前年同期比では0.5%増にとどまり、2025年上半期の4.1%増から鈍化している。なお、カジノとゲーミングクラブは年1回の報告であるため、この数字には含まれていない。[1]
フランス国内で独占権を持つ2つの事業者は、いずれも収益を落とした。FDJ Unitedのフランスにおける独占事業の収益は、2%減の34億3000万ユーロとなり、減少分のうち6400万ユーロを宝くじ事業が占めた。PMUの独占事業では、賭け金が3.8%減の31億ユーロ、収益が5.8%減の7億8200万ユーロに落ち込んだ。PMUの独占事業のマイナス成長は、これで3年連続となる。[1]
オンラインのみが成長を牽引
オンラインギャンブルの収益は11%増の14億5000万ユーロとなり、市場全体の25.6%を占めるに至った。アクティブなプレイヤー口座数は過去最高の585万に達し、前年同期から24%増加した。[1]
この成長を牽引したのがスポーツ賭博である。賭け金は10.6%増の66億ユーロとなり、その伸びはサッカーのワールドカップが開幕した6月に集中している。1月から5月までの賭け金の伸びは4%増だったのに対し、6月単月では47%増を記録した。6月のスポーツ賭博におけるアクティブ口座数は、前年同月を69%上回った。[1]
ANJは、これが事業者によるプロモーション強化の時期と重なったと指摘している。スポーツ賭博の利用者に還元された特典は、上半期で35%増の1億2900万ユーロに達しており、これはスポーツ賭博収益の12.9%に相当する。6月単月で見ると、新規登録ボーナスの総額は900万ユーロにのぼり、2025年6月の240万ユーロから大幅に増加した。[2]規制当局は、ワールドカップが恒久的に賭博利用者の層を拡大させたかどうかは、下半期の利用動向に表れるとしている。[2]
オンラインポーカーの収益は13.4%増の2億9000万ユーロであった。オンライン競馬の賭け金は16%増の9億2000万ユーロと、2021年以降で最大の伸びを記録した。[1]ANJは最近、試合のハーフや1セットのみを対象とした賭け金の80%から89%が、同局の基準で過度なギャンブルに分類されるプレイヤーによって投じられていると報告している。
出典
- Autorité nationale des jeux(フランス) — Bilan du marché des jeux d'argent au 1er semestre 2026 : une croissance qui marque le pas, seulement portée par le marché en ligne(2026年10月15日、フランス語)。市場の収益と伸び、FDJ UnitedとPMU、オンライン市場の割合と口座数、月ごとのスポーツ賭博の賭け金、ポーカーと競馬の賭けについて。
- Autorité nationale des jeux(フランス) — Analyse semestrielle des jeux d'argent et de hasard en France, premier semestre 2026(報告書、PDF、2026年10月15日のまとめと同時に公表、フランス語)。スポーツ賭博の利用者に支払われた特典と新規登録ボーナス、下半期についての規制当局の見方について。